雨の中を泳ぐ日々

思いつくがままの気分の記録

劇団ヨーロッパ企画「サマータイムマシン・ブルース」 本多劇場


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先日、本多劇場で観劇してきました。

 

www.europe-kikaku.com

ものすごく楽しみにしていた作品、映画版を見てものすごくはまって、そのあと舞台版は映像でしかみることができなかったので、久々の再演をすごく期待していました。しかも続編と同時に交互で上演ということで、余計に楽しみが増えました。順番もありますし、仕事の都合もあるので、確保に苦しみましたが、無事に両公演のチケットを押さえることができました。

まずは「サマータイムマシン・ブルース」ということで簡単に感想を残しておきます。

 あらすじは、大学のSF研究会の部室にあるクーラーのリモコンが壊れることがきっかけ。その熱い部屋の中に、突如として置かれていたタイムマシン。研究会のメンバーは、そのタイムマシンを使って、壊れる前のリモコンを取りに行くことを思いつくが、、、という話。

いや、実にくだらない。このくだらないアイデアがまず秀逸。こんなタイムマシンの使い方を思いついた上田さんは見事です。実際には、この出来事だけでも過去の改竄という話につながるので、気が付いたメンバーがあとで大慌てする騒動になりますが、その顛末にきちんと舞台なりの整合性をつけるところがさすが。

実際にリモコンは、壊れる運命をまっとうするために、一度未来から運ばれてきて、そのあと99年前に運ばれて(池の中に落ちるが、ビニールで保護されている)、そのあと無事に現代に帰ってきて、壊されて終わる(笑)

文章で書くと何のことやらですが、とにかく舞台で見るスピード感と楽しさで、論理的には破綻はしていないのが見事です。映画版はもっとうまく説明できていましたが、それは表現方法の違いでしょう。

この劇団の面白さは、とにかく脚本。情報量のバランスの良さもそうですが、役者さんたちもいい意味で、学生時代の延長感を残しつつ、それぞれの演技を見せているのが個人的には好きです。そこは「楽しさ」が役者さんたちにあふれているように見えるっていう感じですかね。実際はもちろん大変な部分も多いでしょうけど。年齢的にも大学生じゃないよ!っていう突っ込みが自虐的にありましたから(笑)

前回の上田さんの脚本の「続・時をかける少女」は面白かったけど、満足感という点ではもうちょっと足らないっていう感じがあって、話の落とし込み方の差だと思う。今回の作品の落としどころはスパッと、いろいろな伏線の回収含めて、きれいにまとまっているし、同時に終わり方に満足感というか、そう来たか、という気持ちにさせる。特に甲本と柴田のオチの付き方とか、ああいうのがちょっと郷愁感を出す感じで好きですね、自分は。あそこの部分に、未来から田村は気が付かないのかよ!っていう突っ込みをする人がちょくちょくいますが、それは作品を見る楽しみを自身で減らしているとしか思えないので、残念だなあと思ったりします。

たぶん、そういう人は、この作品にツッコミばかりしちゃうんだろうなと。いろいろな見方があるけど、それは「野暮」っていうやつな気がします。

日程的に厳しいけど、もう一回みたい作品ですね、肩がこらない、本当に楽しく見ている二時間という意味で。