雨の中を泳ぐ日々

思いつくがままの気分の記録

日大フェニックス、今回の出来事に関する雑感

Twitterではいくつかつぶやいていたが、なかなかうまくまとまった感じもなく、また日々見ていても、もう炎上のほうが大きく、どうしようもなくなっている感じはある。

もちろん、あのプレーに関しては、何度も言っているが「糞」です。アメフトを見てきた人なら、即座に中指立てます。ただ実際はそこだけにとどまる話でもないかと思っています。もちろん「殺人未遂罪」とかいう意識高い系とは一線ひかせて頂きます。個人的には今回の出来事に関して、正直結論があるわけでもなく、大学・連盟の正式調査と処分、および発表を受けたうえでの話だと思いますが、何となく思ったことを少し書いておきます。

まずはこの話の発端、5月6日の日大対関学の春の定期戦での出来事。

試合途中で日大DLの選手が関学QBに対して、パスプレー終了後に背後からレイトヒットでタックルを浴びせています。QBが完全に無防備だったので、当然ながら反則行為。このあとのDLの選手は二度、問題行動を試合中に行い、結局退場処分になっています。

 


【問題シーン】関西学院大学ファイターズvs日本大学フェニックス・反則・ラフプレー

問題点はいくつかあり、

1、なぜこのようなプレーをしたのか?

2、現在の報道における監督の指示がどこまでだったのか?

3、日大側の対応の是非

などはすぐに出てきます。

 

まずプレーの意図ですが、正直ここがよくわからない。春の定期戦で、相手選手をつぶす必要はどこにもない。オープン戦レベルの試合なのだから、スカウティングして秋にその情報を活かせばよい。けがをさせる理由がそもそもないと思います。一説には報復説が出ていて、つまりこの試合中にフェニックスの選手が関学の選手に痛められていて、その仕返しという話が出ていますが、だとしたらその話がもっと出てきてもよいのですが、そういう話もないので、真贋は不明です。こんなプレーをすれば、アメフトファンは非難轟々ですよ、間違いなく。こんなプレー、選手側だって普通はやらない。だからこそ、なぜこんな反則がこのシーズンの試合に出てくるのかが、わからないということです。

一発退場がなかったこと、関学側が試合中に抗議をしなかったことは、春シーズンの定期戦であるということもあったかもしれません。その後、なぜ繰り返し反則行為をしたのか?その意図について選手や監督からの発信がない以上、不確定なことしかないのですが。

二つ目の監督の指示の有無ですが、アメフト経験者あたりの最近の発言では、やはり指示がなくこういうプレーはしないでしょうという意見が多く、自分も実際何らかの意図は伝えられていたのかなと思います。

秋に備えてプレッシャー掛けろは、おそらく十分にありえる話。ただし怪我をさせろは、どう考えてもおかしな指示だし、言っていないだろうではなく、どういう意図があったのか?を早く関学側に釈明するべき。そしてその意図がどの程度のところまで踏み込んだものか?というところです。「つぶしてけがをさせろ」というレベルだとしたら、スポーツ指導者としての資質の時点で失格。ただ、それをあんなあからさまに批判される場面で指示するのか?という疑問はあります。はっきり言ってバカすぎますからね。相手に圧力かけるって、もっと巧妙にやりませんか?まあ、そうじゃなく、指示したんだとしたら、それはそれでいっぱい処分されてくれとしか言いようがありませんが。

意図しなければやらないプレーを、どこまで指示したら、あの背後からのレイトヒットをし、そのあとも二度、反則行為を繰り返すのか?がわからないので、どういうことなのかな?と。

三つ目の是非の件は、これが一番間抜けで、まず日大の対応のまずさが目立つ。謝罪を公式HPに乗せることは当たり前、さらに関学の怒りの会見について、日大側がどういう対応をしたのか?が今一つ不明瞭。関学側は、日大に対して基本同じ側ではあるわけですよ。何しろお互いをきちんとリスペクトするからこその関係性ですし。だから余計に怒るんだと思います。このシーズンにあのプレーはやらないし、あんなことをやったら選手がどうなるかを「お互い」わかっているはずだから。それはほかの大学も同じです。日大があんなプレーを容認しているような空気が出ているから、定期戦や交流戦を拒否するのは当然です。相手チームとの信頼関係が成立しない。

内田監督の試合後のコメントの内容も、受け止め方によってマイナス要素も非常に多く、そこもまた世間的に良くない風潮を増長させています。さらに日大広報の公式発信が「意図的でない」と断じたものだったこともマイナス。これ、あとで調査などから色々出てきたら、嘘にしかならない。こういうことは「調査中です、相手チームには申し訳ない」というスタンスを崩すなと。リスクマネジメントの勉強をしていないのか?と言いたくなる。

一部の意識高い系のTwitterでは、内田監督の現在のポジションがどうとか、日大の内部における問題とか、いろいろな話にまで幅を広げて、発信をする人が多く、すでに「反則行為」の話が「殺人未遂」にすり替わり、退場にまで至った経緯全体をみた発信をする人が、ほぼ皆無なままこの話がタックルのシーンを繰り返し流し、テレビでは今後コメンテイターがしたり顔で話し、おそらく坂上忍あたりが今後いろいろと偉そうに語ったり、報道ステーションとかにまで出てくる可能性があるかと思うと、憂鬱でしかないです。

本来はそういう話ではなく、きちんとアメリカンフットボールという一つのスポーツ世界の中で、治めるべき案件が、気が付けは日本スポーツの指導論での悪習とか、スポーツ教育における勝利至上主義が生み出す無法とか、本質からかけ離れた話ばかりが、SNSではRTされ、影響力の高い発信者がさらに拡散するという状況だけが起こっています。

そっちじゃないよと。

まずは関学に対する直接的な説明と、謝罪が大前提。そこから関東に限らない大学フットボール全体に対する日大フェニックスの反省と処分、姿勢をきちんと見せてもらうべき話です。社会問題になってしまった以上、何かしらの発信は社会向けにも必要になってしまいましたが。

アメフトを楽しんできた自分は、このスポーツがこういう形でしか、大きく扱われない状況は残念だし、そういうツイがやはりアメフトファンからは多く見受けられます。責任の所在含めた処分も近いうちに出てくるでしょうが、何であれフェニックスが日本アメリカンフットボールに与えている有形無形の影響や存在感は、特別なもの。良い意味できちんと処分を受けて、またチームをきちんと作ってほしいと思います。