雨の中を泳ぐ日々

思いつくがままの気分の記録

2017年 個人的なお気に入り演劇作品

大した数を見ることができていないので、あまり大げさなことは言えないが、とりあえず去年見た中での、個人的に気に入った作品を三つほど選んでおこうと。

三つは順位ではなく、あくまで選んだということで。

 

1.三谷幸喜「子供の事情」

2.野田秀樹「足跡姫」

3.イキウメ「散歩する侵略者

 

ということになりそうです。次点は、ナイロン100℃「ちょっと、まってください」。

 

三谷さんはほかにも「不信」がありますが、「子供の事情」はプロットと大人が描き演じる小学生時代へのノスタルジーと決して戻ることのできないさみしさを非常にうまく見せてくれた作品。役者陣も素晴らしい方々ばかりで、うまさを感じさせる作品でした。ラストシーンの新・国立劇場の奥行きを使った演出は、自分が戻れない時間と言うことも含めて、寂しさもあいまった演出でした。

野田さんの「足跡姫」は亡き中村勘三郎坂東三津五郎さんへのオマージュも含めて、失われていく無形芸術への野田さんなりのアプローチが見事。あわせて宮沢りえさんと、妻夫木聡さんの姉弟古田新太さんの由井正雪の巧みさに魅せられた作品。言葉遊びもさることながら、今回は以前の「逆鱗」とは違ったさみしい余韻が残る作品になっていました。野田さんは今年の秋に新しい公演があるようなので楽しみですが、まだまだ先だなあ、、、

散歩する侵略者」は映画版を見た後だけに、余計に完成度というか緊張感の持続も含めて、楽しめた作品です。映画がやはり見せ場というか、いくつかのピークを否が応でも作らざるを得ないことから、結果脚本は今一つだなという結論でしたが、舞台版はきっちりとラストへの集約という部分が揺るがないことが良さになると思います。コミカルさを見せつつ、「概念」を奪われることでおこるであろう変化を舞台という枠の中で役者さんが説得力を持たせていました。前川さんは「プレイヤー」も見ましたが、こちらもなかなか興味深い作品でした。どっちが?という点では、「散歩する侵略者」のほうが舞台上での出来事に対する興味がより強くなるという感じです。

次点ですが、KERAさんの「ちょっと、まってください」は正直、先に選んだ3つと同じくらい面白い。不条理と言葉が生み出す嘘と現実がそのまま進んでしまうストーリーはさすが。今回は金持ちの父役の三宅弘城さんがとにかくうまい。あのとぼけた感じで演じた父親がいることで、笑いも不条理な出来事もなぜかなんとなく納得できてしまう。長さを感じさせない楽しさで、再演を期待したい一つです。

 

2018年はとりあえず「三人姉妹」「続・時をかける少女」「江戸は燃えているか」を見に行くことは決まっています。あとはナイロンの新作は確保しておきたい。新感線はどうしようかな、、、全バージョンは結局見ていないので。ただ天海祐希の髑髏城は見ておきたいという気持ちはずっとあるので悩み中。仕事関連もあるので、この時期のチケット確保は難しいものです。