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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

乃木坂46 舞台「じょしらく弐」 チーム「ら」「ご」の感想 2016.05.17(火)

前回のチーム「く」に続いて、チーム「ら」「ご」についても、かんたんにまとめておこうと思います。前回のチーム「く」はいろいろな言葉をいただきまして、、、、特に佐々木さんに関しては、意図的に「楽しかった」を繰り返したようですね。まあ彼女なりの姿勢ということは理解は出来ました。好意的には受け止めにくいですが(笑)

今回はマチネでチーム「ご」、ソワレでチーム「ら」でした。高座は若月さん、生駒さんでした。筋立ては大体流れは前回書いたとおりです。若干気になる部分をTwitterで書いたりしていましたが、あとで少し触れておこうと思います。

まずはマチネのチーム「ご」です。

チーム「ご」新内眞衣 樋口日奈 山崎怜奈 若月佑美 北野日奈子
◆暗落亭 苦来 新内眞衣
◆空琉美遊亭 丸京 樋口日奈
◆蕪羅亭 魔梨威 山崎怜奈
◆防波亭 手寅 若月佑美
◆波浪浮亭 木胡桃 北野日奈子

観劇の結果として、一番のネックというか、見た後の印象で残ったのは、それなりにまとまってはいたが、やはり硬さが残ったテンポだったこと。やはりチーム「ご」としての初日だけに、しかも後で聞くとじょしらくが始まって、数日稽古が空いたらしいので、そのあたりも完成度に厳しさがでたかなという気はします。全体的に5人とも、会話のテンポと間を探ってしまうので、微妙にリズムが遅くなる感じが残りました。

あとで数日、公演を重ねたあとでの様子は、かなり評判も良かったと聞きました。それだけに、初日ならではの緊張感が、演者5人にとっては少しマイナスに働いたという気はします。このチームには若月さん、樋口さんと外部演劇経験者に加えて、「犬天」を経験した新内さんもいます。そういう意味では舞台慣れした部分もあったとは思いますが、自分が見た回は、その部分は気になりました。

演者の中では、北野さんの木胡桃は、前回同様の役柄だったこともあってか、天真爛漫さをうまく出していたと思います。チーム「ら」の鈴木さんの感想も後で書きますが、今回は「木胡桃」役は三人とも、それぞれの個性も含めて、いい意味で役柄を表現できていたと思います。ここの配役が一番はまった印象です。

丸京の樋口さんは、声色を工夫したりと落ち着いた雰囲気の演技をしていました。コミックからのキャラを考えたら、良い選択だったと思います。やや動きが小さくなってしまったのは、初日だからでしょうか?ちょっともったいない。

苦来の新内さん、良くも悪くも新内さんの雰囲気が前面に出るので、このあたりは難しいところ、彼女は頭がいいので(プリンシパルでも、良いリアクションだったから)、演技は悪くないのですが、「鬱」キャラの設定という感じとはちょっと違った印象。でも今回の苦来に「鬱」の雰囲気がほとんど無かったので、そういう点では違和感は少なかったです。

魔梨威の山崎さん、彼女が一番緊張感が大きく伝わってしまったかも。大きなミスはありません、実際、彼女自身もカーテンコールで稽古以上にうまく出来たと話していました。彼女が一番「慎重」に演技に入ったのだと思います。それが台詞の入りだしのリズムを少し遅くしている原因になっていました。これは彼女だけの問題ではなくて、最初にも書いたように稽古でのリズムが、一端途切れたことも大きいと思います。

手寅の若月さん、最近は舞台に関しては生田さん、桜井さん、井上さんからだいぶ評価が離されてしまいました。外部の演技の仕事が来ていないというのも大きいですね。で、実際の演技ですが、やっぱりうまいですよ。他のメンバーの慎重な入りに対して、ぐっと入り込むように台詞を重ねていました。やりすぎると浮いてしまいますが、うまく調整できていたとは思います。彼女は当日、高座もあったので緊張感は大きかったと思います。高座は「粗忽長屋」の改編。ギャル会話で進めていきますが、よく研究していますね、さすがだと思います。一箇所だけいい間違いっぽいのがありましたが、「箸くん」のアドリブを入れることも含めて、さすがの進行だったと思います。

このチームは大千秋楽が見たかったです。

 

さて、もうひとチームの「ら」です、ソワレで見ました。

チーム「ら」 中田花奈 生駒里奈 能條愛未 松村沙友理 鈴木絢音 

◆暗落亭 苦来 中田花奈
◆空琉美遊亭 丸京 生駒里奈
◆蕪羅亭 魔梨威 能條愛未
◆防波亭 手寅 松村沙友理
◆波浪浮亭 木胡桃 鈴木絢音

というメンバー構成です。

このチームはすでに公演していたので、先ほどのチーム「ご」よりも、多少余裕はあったのかも知れません。

手寅の松村さん、下手ではないけど、関西弁のイントネーションの強さがどう映るのか?だと思います。「犬天」ではマイナスだと指摘しました。今回は、キャラクターがコミカルなこともあって、そこは問題にはならなかったと思います。あえて言えば、松村さんは演技では、ぐいぐい引っ張っていくタイプとは少し違うのかな?と。彼女自身の間やテンポで芝居の流れ全体を作るタイプではない気がします。彼女も少し間が空いてしまうので。むしろこのグループでやっぱりテンポ良く進めていくのは、能條さんだと思います。

その能條さんの魔梨威は、良かったと思います。少しテンポが一人早目みたいな感じはありましたが、許容範囲です。彼女はやはり芝居での「自分の位置」「バランス」をうまくクリアしていました。5人でいるときのリズムのよさは、能條さんの貢献大きいと思います。

苦来の中田さん、前回と同じ役ですが、「鬱」が無いことのギャップは中田さん自身にも少しあった感じですね。役柄自体の不満は特にありませんが、苦来らしい演出になっていなかったのは残念な感じ。これは今回の演出上の残念なところ。

木胡桃の鈴木さん、正直なところ「厳しいんじゃないのか?」という予想で見ていましたが、良い意味で裏切られました。あれだけアクティブに演じるとは思っていなかったです。抑揚が弱いとか、踊りなどの動きが小さいなど、舞台上での修正点は確かにいくつかありますが、今後の経験次第でしょう。自分の見た回では大きなミス無く演じていたと思います。

丸京の生駒さん、「犬天」ではちょっと厳しいかな?というところが散見しましたが、今回は本人の意気込み含めて、前向きさが強かったのかなと。滑舌が正直、あまりよくなくて、どうしても台詞に関する流れが、いまひとつになりやすい欠点が気になるのですが、当日の高座は逆に慌てずに丁寧に語ることを心がけていた印象。良く練習したなと思います。自由さがある舞台だからか「総選挙」あたりのくだりも含めて、楽しそうに演じている印象は残りました。

あえて言えば、このチームは能條さんと松村さんは役柄が逆のほうが、テンポが良かったかもしれない。松村さんは前回と敢えて役を変えているのだと思いますが、能條さんの演技に関する対応力のほうが、全体の流れを作るにはいいのかもしれません。松村さんは大きなミスをしたわけでもないので、失敗というわけではありませんが、能條さんの引き出しの多さのほうが魅力的だとは思います。

以上が各チームの感想です。

脚本に関しては、最初見たときよりは、多少良い方向に評価はしています(でも、いまひとつだとは思いますが)。SNSなどであがっていたいろいろな方の感想などで補完されていく部分も含めて、自分の中でピースが少し埋まった感はあります。最終的に「時かけそば」という壮大な二時間ものの「噺」を見せられたわけですが、人情噺になっていそうでなりきれていない感じが、なんとももどかしい。結局は、「未来に行ったら、何がしたい?」「つまんねーこと聞くなよ」の壮大な振りなんだと。そういう解釈で受け止めています。

どのチームもやはり回数を重ねたところで、ぐんぐん評価が上がっていたと思います。そういう意味では経験をつむことが出来たメンバーには良い舞台でした。あとはこれがどう活かせるか?でしょう。外部の仕事などにつながるものにぜひなって欲しいかなと。乃木坂ファン多数が前提の舞台と、そうでない差はまったく違います。ぜひそういう風を浴びて欲しいと思います。