今日は、池袋サンシャイン劇場にいって、劇団SETの35周年記念公演「Mr.カミナリ」を見てきました。
SET自体は見に行ったのは少し間があいていて、久々でした。脚本が少し前から金沢知樹さんに代わっています。比較的評判を見ると良いという方が多いので、これは正解なんだと思います。
見に行った理由は今回は、客演で乃木坂46の桜井玲香さんと衛藤美彩さんが出演したことが大きいです。すみません、、、、でも、実際以前見ていた時とどれくらい変わっているのかとか、感じて見たい部分もあって、仕事の調整をつけつつ、ましてや今日はラグビーの大一番との天秤で、芝居を優先しました(ラグビーは本当に行きたかった、、、身体が二つ欲しいと本気で思いました。)
まず、客演した桜井さんの感想は、実はかなりTwitterに書いてしまったので、そちらを引用しておこうと思います。
Mrカミナリ、見終わりました。これから、仕事を片付けに行きますか。感想はまた後で、、、、キャプテンの可愛らしい存在感が引き立ちましたね。本人のオーラというかやはりアイドルは違うなっていう部分もあるし、脚本もよく当てていましたね。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
えーと、まず桜井さんは歌がやはり上手い。どういうメンバーでオーディションした結果なのかはわからないし、実はちょっと実際は一部違うんじゃないかと思っていたりするけど、、、そんな推測抜きにして、歌という一つのテーマで彼女が存在感を強く示すことができたのは、この芝居の一つのポイント。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
昼にも書いたけど、これは脚本演出が上手くて、ヒロイン役を上手く引き立たせている。前半のコーラスまでの下りでの七音の歌唱シーンが、可愛らしさと、ヒロインとしての存在感をしっかりと作っている。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
ただし一般的に舞台役者としての、桜井さんの声の出し方と台詞回しの滑らかさは、残念ながら及第点には及ばなかった。とにかく声が響かない。発してはいるけど、声質もあるかもしれないが、通らないのは残念。あとは姿勢はすごくいいのだけれど、オーバーアクションが弱く、動きが小さく見える。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
多分、これはSETのような動きの大きい芝居をする舞台で、どうしても普段からダンス以外の動きも練習している劇団員との比較なので、しょうがない部分。声も張り上げ過ぎないように、かつ分かりやすくセリフを出す印象はあったので、この辺りは演出が稽古、ゲネプロで指摘したと思う。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
脚本は、ヒロインを置くっていう話が先にあったからか、きちんとそういう意図を組んだ場面をいくつも作っている。どっちが先かはわからないけど、アイドルがヒロインをやるって時点で、そういう子が可愛いと見に来た観客に伝わるように、引き立つ場面が多々あった。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
それでもやっぱり、桜井さんはそういった自分のための場面で、きちんとアイドルとしてのオーラが出ているからさすが。ピンで立った時に立ち姿が映えるっていうのは、大事なこと。見てはいないけど、多分それは衛藤さんも同じだろうと思う。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
乃木坂二人は、非常にいい経験だと思う。舞台という自分を表現するフィールドで、自分が通用する部分も多かったはずだし。逆に舞台という身体を使って表現する場では、単に声が出たりするだけで無く、どういう動きが必要で、どういった部分まで観客が感じ取ろうとしているか?を実感できたはず。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
もちろん二人の参加は、SETの今後の公演にとっても一つの可能性になったと思う。動員もそうだし、作品の可能性を広げたという意味でも。お互いにとって、ウィンウィンの部分は大きかったんじゃないのかなと。
— uni_uni (@unimasa) 2014, 11月 8
という感じです。衛藤さんは今日が千秋楽で、残念ながら見ることはできなかったので、比較ができませんが、他の方の感想を見ると、かなり良かったらしいので、いろいろとプラスになっただろうなあと思います。
脚本に関していうと、、、まったく変わっていないSETらしいテイストに驚きました。悪役はいるけれど、決して真の悪人ではなくて、登場人物みんなが最後は憎めない人物として終わるという定番。舞台設定も割と荒唐無稽な感じなものが多いけれど、なんとなく人情話みたいな結末で大円団。いいのか悪いのかは、それがSETの持ち味だから、それがいやなら見ないってことしか言えません。いろいろな芝居がある中で、これがミュージカルアクションコメディっていう持ち味を崩さずに続けるって、すごいなあと思います。笑いの部分は、さすが三宅裕司さんで、小倉さんをはじめとした劇団員同士で、うまさ十分にアドリブを混ぜながら楽しませていました。小倉さんの桑田モノマネはアミューズならではですね(笑)
気になったのは、劇団員の高齢化。かなり厳しい、、、、永田さん、山崎さん、、、みんな年をとりました。SET-NEXTという話が出るのは必然だと思います。結局、岸谷さん、寺脇さんが抜けた部分は埋まることはなかったし、それは無理に埋めても、粗が出るだけなので、そういう意味では潔く作品を作っているなあと思います。
今回、客演を「歌」というテーマに合わせて、乃木坂の二人をうまくはめたなあと思うし、三宅さんの演出もヒロインが引き立つもので、逆にSETの古参のファンも二人に好評だった様子。お互いに良い結果だったかなあ。
あしたはこの公演の千秋楽、桜井さんがきっちりと締めてくれるでしょう。ポンコツだけど(笑)