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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

「朝日のような夕日をつれて2014」を見る

今日は午前中、休日出勤で仕事を少し片づけて、その足で新宿まで。

紀伊国屋ホール開館50周年記念というイベントらしく、その50周年を記念というか、お祝いをこめてKOKAMI@Networkが「朝日のような夕日をつれて」を97年以来の再演ということで、見に行きました。

自分は91年版、97年版をリアルタイムで見ていて、それより前の「朝日」は映像で見ている状況です。第三舞台はこの91年版の「朝日」がはじめてみた第三舞台で、当時の男性トップキャスト(大高、小須田、筧、勝村、京)という最高のメンバーを見ることができました。これもぴあで余りがありますか?と聞いたら偶然キャンセルがあった時だったので、本当にラッキーでしたね。97年版はサザンシアターの方で、勝村さん、京さんは欠席で松重さん、松田さんが客演で入っていました。

とにかく、今回は17年たった「今の時代」の空気感を「おもちゃ」というものになぞらえた「ゴドーを待ちながら」がどんなふうに演出されるのか?を楽しみに劇場に向かいました。

正直最初は「大丈夫かな?」という思いがなかったわけでもないです。何しろ自分は91年版の衝撃が強すぎて、97年版にも微妙に違和感を感じていました。それはキャストの部分も大きかったと思うのですが。それだけに大高さん、小須田さんはいますが、新しいメンバー三人がどういう空気を作りだすのか?は半信半疑ではあったと思います。

で、いい意味で裏切られました。良かったです、2014年版の「朝日」があったと思います。時代感はきちんと演じられていました。正直テクノロジーの進化になぞらえた部分は、昔と大きく変わってはいないんだと思います。今回は「リアルライフ」という仮想現実を持ちだしていましたが、そこはもう本質ではないのでしょうね。ウェアラブル端末の進化はこれから先も進みますが、問題はそこではなくそれを使うユーザーの意識の問題で、その仮想現実の空間をどう認識するのか?が問題であると、鴻上さんの台本からは感じ取れます。それは他者との関係性であり、自分自身の立ち位置の問題でもあると思うのですが。

そういう空気感をきちんと二時間の中で感じ取ることができたので、自分はもう十分でした。これを感じることができる芝居が「朝日」だと思います。役者さんたちもしっかりとその空気を作っていたと思います。

藤井隆さん、熱演でした。汗がほとばしりすぎて、最前列の自分に飛んできたくらいw スイッチの入り方がいいですね。キャラの使い分けがうまい。伊礼彼方さん、自分はあまり存じ上げていませんでした。良い役者さんです。立ち姿のカッコよさもそうですが、声の出方も動きの切れも良い。今日、一番のセリフは彼の「弾ける声帯」でしょう。玉置さんも、フレッシュというか若さを前面に出しつつも、最後のシーンで一気に世界観に入り込む演技、なかなかでした。アクションの切れ、すごいですね、再演した「こどもの一生」に出ていたのか、、、最近はあまり見ていないので情報不足でした。

もちろん、古参二人は健在。もっともかなり老けましたがw でもまあ、この二人が出たことで時代の移り変わりを感じることができるわけだから、今回の再演にはその年齢の積み重ねも大事な要素なんだと思います。

途中、どんな楽曲を披露しているかは、ネタばれにもなるのでやりませんが、大笑いあり、一緒に歌ってしまう曲もありと、本当に濃密な2時間。自分の中で、どうなのかな、、、?という思いを一気に払しょくしてくれた今回の作品でした。

やはりきちんと見ておいて良かったです。

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