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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

日本代表対ウェールズ代表の感想

日本23-8ウェールズ
これが全てです。世界ランク5位の国にテストマッチで勝ったという歴史的記録が刻まれました。
もちろん、今回のウェールスのメンバーはライオンズのオーストラリア遠征もあって、代表メンバーのうち15人がそちらに参加しています。その結果、若手と怪我からの復帰組が中心となった遠征メンバーであったにせよ、そのメンバーでの来日でテストマッチとなったわけだから、どうのこうのいう話ではなく、宿沢ジャパンでのスコットランド戦以来の欧州六カ国対抗チームへの勝利を素直に、めちゃくちゃ素直に喜んでいます。
勝つという結果が残ることが大事だと思っています。
要因としては、ディフェンスでしょうか。ウェールズの反則、戦術的なオフェンスの甘さはあったにせよ、1対1の場面で大きなタックルミスなども感じられず、少なくともきちんと止めるということができていたのは大きいと思います。「世界のTK」のおかげなのでしょうか(笑)
ディフェンスは特にゴール前での集中力の高さは評価したいと思います。数回、攻め込まれていましたが、相手の縦突破にはよく対応できていたかと。逆にウェールズはゴール前オフェンスでのパターンが少し少なかったかな、、、一回ループを入れてというトライはありましたが、ドライビングモールもあまり組まなかったし、戦術面では選択肢を多く感じなかった今回のウェールズです。
しかし、ウェールズの選手の基本動作や、動き出しは、見習うところが非常に多くあると思います。まずはパス、誰が投げてもきれいな球筋で徹底されているなと感じます。ボールがすっと伸びる感じです。ブレイクダウン時のポイントへの入り方の速さ、体の入れ方もうまいというか、どの選手も徹底されているのもさすがでした。日本は何回かターンオーバーされていましたが、体のめくり方や、立ったままでのボールへの働きかけなど、微妙な動き(反則っぽい)も含めて、早いし巧みだなと思うシーンがテレビを見ていていくつかありました。
そういううまさを見せるウェールズに日本はきちんと勝てたわけです。暑さの違いとかいろいろあるにせよ、足が止まらずしっかり動いて、ポイントでの働き掛けとディフェンスをしたことが、勝因の一つです。オフェンスに関して言えば、縦の突破でしっかりと前に進み続けたこと、フェイズの連続でボールの動きが切れる場面が少なかったことが大きいかと。とくに連続的にボールを廻している際に、サイドラインを割るシーンがそんなに多くはなかったと思います。中でしっかりと継続して廻して、フィニッシャーが展開するというそれぞれの役割がきちんとできていた結果でしょう。個々の選手のスピードも良かったと思います。サモアみたいなチームにはあれくらいでもまだ足らないのかも知れませんが、、、パスワークの速さは日本の生命線というか、ここがないと試合が成立しないので、さらに精度が高まってほしいと思います。
個人的なMVPはブロードハーストと五郎丸の二人。ブロードハーストは前回の花園でもそうでしたが、ペネトレイトもできるし、もちろんディフェンスにおいても体格負けしない強さが、毎回発揮されています。五郎丸はしばらく代表FBを任せていいと思えるDFと、キッカーとしての重要性を再確認しました。もともと運動量はあったわけですが、昨日のDFの位置取りはしっかりしているなと思うし、あの体格なら大きくは負けないと思います。ニュージーランドとかは別として、、、そしてキッカーとしての存在感を大きくしました。今の時代、キッカーがあらゆる場面で決めなければ意味がない。そういうキッカーばかりが代表にいる時代です。昨日のゴールは決して楽な角度ではなかったと思いますが、しっかりと決めてきました。昔、増保さんがキッカーやらされたのとは隔世の感があります。
これをぜひ次の試合にもつなげたい。自分は昨日、仕事で現地に行けなかったのでテレビ観戦でしたが、今週日曜日のパシフィックネーションズカップのアメリカ代表との試合にも、このパフォーマンスを活かしてほしいと思います。