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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

読書強化中

book

最近、通勤電車内でもつい「ダービーオーナーズクラブ」とかTwitterとかをやってしまい、なかなか読み進めることがなかったので、ちょっと気合入れています。
とりあえず、図書館で借りたミステリ二冊を読み終えました。簡単に感想ですが、ネタばれになったらごめんなさい。
読んだのは、この二冊。

キングを探せ (特別書き下ろし)

キングを探せ (特別書き下ろし)

消失グラデーション

消失グラデーション

一応畳みます。

  • 「キングを探せ」

基本、フーダニットとかではなく、犯行トリックの矛盾を探すというのは、「生首にきいてみろ」とかと同じ系統。個人的には嫌いではないけど、結末に向けて、ぐいぐい盛り上がるというタイプの作品ではないので、一気に読んでいかないと厳しいような気もする。途切れて読むと、なんとなくトリックの矛盾点が「あれ?なんだっけ」になりそうだった。トランプを使った思い込みや技法は、良く気がつくものだ。

  • 「消失グラデーション」

筒井康隆の「ロートレック荘殺人事件」を読んだときに「すごいこと考えたな」って思ったけど、この作品は叙述トリックを「思いこみ」も含めて、うまく利用しました。途中の主人公と姉とのやり取りで、違和感を感じたので、そこで可能性がかな?とは思いましたが、でもやっぱりうまく作ったと思います。ライトノベル風の入り方や舞台設定ですが、そこから起こった事件と、そのあとの展開はそのネタばれ一点に向かってうまく構成していると感心します。正直、ミステリとしての完成度は、そんなに高いとは言いにくいのですが(一連の犯行の流れがあまり緻密でない)、でも結末から考えてくるいなく作ったうまさを感じる一冊です。