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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

三池版「十三人の刺客」

Cinema

十三人の刺客 通常版 [DVD]

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今回は三池版を観ました。ただし、工藤版は絶対に見ておくべき作品です。自分は工藤監督の作品を大学生くらいに見て、ものすごい驚きを覚えました。あの当時、自分は昭和30年代の東映や松竹などのいわゆる「チャンバラ映画」にえらくはまっていて、片岡千恵蔵の「忠臣蔵」とか大友柳太郎の「丹下佐膳」とか大川橋蔵の「銭形平次」とか、ものすごく見まくっていました。当時はテレビで放送してくれることも多かったので、映画の「右門捕物帳」とか放送してくれるのはありがたかったです。
そんな流れの中で、ひょいと取り上げたのが、この工藤版の「十三人の刺客」です。ものすごい驚きでした。チャンバラではなくて、戦でしたから。将軍の弟を殺すために、53人対13人でどう挑むか?がやけにリアルに感じられた気がします。
今回の三池版はこの話のスケールアップ。200人対13人ですしね、最後の戦のシーンも50分くらいあるし。工藤版と違って、わりと刺客側にすんなり感情移入できるように作っている。一揆をおこした首謀者の娘の描写(かなりグロ)ですが、血の涙を流すことも含めて、こういった描写が逆に暗殺対象である斉韶の非道ぶりを際立たせることになるわけですが、、、、若干この斉韶の設定が今一つというか退屈さに飽きている風は良いにしても、サイコっぽい人物設定はちょっと違和感があるんだよな。稲垣吾郎さんはうまくそのキャラ設定に合わせて演じていると思うけど、基本「小物で才覚がない」という感じのキャラクターの方が「老中」にさせてはいけないという空気を出すのにいいと思ったのだが。あの斉韶だと、サイコだけど切れ者って感じがしてw
しかし、合戦シーン関してはこの三池版のすごさはなんとも言えない面白さ。工藤版の西村晃の最後みたいな、生きるための醜さというか執着みたいなシーンがあっていいかと思いましたが、まあこれはこれでいいのかも。最後の小弥太が死んでいない状況を「?」と思う人も多くいると思いますが、あれはやっぱり監督のシャレなんだろう。
150分くらいありますが、飽きることなく楽しめる作品だと思います。