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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

「ろくでなし啄木」1/10(月)東京芸術劇場

芸劇の中ホールは久々。アルバイトであの劇場の受付とかをしているときには、良くチケットのもぎりとか座席誘導とかやっていたけど、お客さんで入るのはいつ以来だろう、、、、。
とにかく3人の掛け合いというか、テンポの良い会話と「なぜ?そうなったのか?」という謎かけにぐいぐい引き込まれていく自分がいました。特別大きな話ではないのですが、三者三様の語りからある夜に起こった出来事が語られていきます。飽きることが全くないので、2時間45分という長さですが全くそんな時間は感じさせない面白さ。笑いもありますが、そのストーリーの展開で十分に楽しむことができました。3人の見せ場も含めたバランスはとてもよく、特に勘太郎さんは声がお父さんに似てきて、さすが一家と思います。個人的にはやはり今回のキャストが「新選組!!!」の3人だったのが嬉しいなというのと、そういう仲間意識みたいなものが舞台での信頼関係みたいな空気につながっていたこと。セリフの間やツッコミ方含めて見所がいっぱいある気がします。啄木の名前の芝居ですが、トメさん・金ちゃん・ピンちゃんの三人が三人とも主役で、起こったコトに対するそれぞれの思いが各パートでじんわり伝わってきます。ろくでなしと表題では書かれている啄木の心情も含めて、謎解きではないけどささやかな仕掛けに気がつくコトによって、またその出来事に意味が生まれる。残った人はそれをまたどう受け止めるのか?真相がわかったあとの心情はあまり描かれませんが、そういう想像も掻き立てられる作品でした。実際、ナイフのくだりは決してうまいはめ方とは言えない気はします。多少無理はあるし記憶違いにしては、他のコトはよく覚えていたわけだし。でも、なんでしょうか、そこまでに見せている三人の空気が何となく勢いもあってそこを乗り越えさせているかなと。
すごく褒めてますね、自分w 以前の「温水夫妻」もそうですが、こういう題材だと、ダメな人間の描かれ方がすごくイキイキして面白い。そういう素材で作ったコトがいい作品になった要因ではないかと自分は思っています。早くWOWOWでやらないかな?