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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を見る

Cinema

仕事終わって、即帰宅してレイトショウで見に行きました。地元というか自宅そばに映画館があるのはうれしい。夜11時の回にギリギリ間に合いました。入ったらちょうど他の予告編の途中で、映っていたのは「あしたのジョー」! 何だよ最初から見たかったよw で、やっぱり高杉晋作さんこと伊勢谷さんはかっこいいのですよ、山Pは、、、、でもふざけているとしか思えない丹下=弥太郎=香川さんに勝てる出演者は絶対にいない。予告編なのに吹きそうになった。そして劇場内に等身大くらいのパネルもあって、何かのいじめですか?というくらい、もしかしたらこの映画はいろいろな意味で記憶に残るのかも知れません。
さて、「ヤマト」の感想は100%ネタバレでしか書けないので、たたみます。
ほめどころは何かといえば、間違いなくCG。これはさすがに一年かけて良く作ったと思う。特にヤマトの外観を描いたCGはきれいだし、ヤマトの模型を作りたくなった。それくらいきれいなディテールで描けている。
ほめどころは以上!
ものすごい期待してたんですよ。というのは出来が若干粗くても、宇宙戦艦ヤマトのリアルタイム世代で、アニメ映画も「愛の戦士たち」とかを劇場で見た世代としては、そういう部分での充実感が少しでもあればいいかなと。いやあ、全くないですよ。とにかく別物と思いましょう。「おっ!」と感じるのはガミラスの声で伊武さんの声が聞けること、佐々木功さんの声が入ること、スターシャの上田さんの声あたりは懐かしさ満載。もちろん宮川先生の音楽もです。
キャストはもう仕方ないです、キムタクはやっぱりキムタクです。でもまあいいや。島航海長役の緒方さんや真田さん役のギバちゃんもそんなに悪くない。でも、やっぱり佐渡先生が高島礼子なのはだめですよ、一升瓶抱えても全く絵にならない。
でも、一番の問題はそこではなくて、それは堤真一さんの無駄遣いとかいうことでもなくて(あっさり殺したよ、なんでだよ!って思ったらその理由があとですぐに判明)、とにかく「デスラー」がいないということです(一応、そう名乗るシーンはあるけど)。そう「ガミラス星人」はいません。正確に言うと、「ガミラス」と「イスカンダル」が双子星という設定もどこかに吹っ飛んで、一つの星に「共同意識体」としての「ガミラス」「イスカンダル」という表裏一体とかわけわからん設定に改悪されています。
違うんだよ、ここはあえてチープに見えても、誰かが顔を緑に塗って(ピッコロ風)「ヤマトの諸君」ってやらないと駄目なんだよ。少なくとも共同意識体を束ねるボスみたいな存在がきちんといないと駄目。一応それらしいメッセンジャーが二回ほど現れますが(その声が伊武さん)、そういうひねった設定を誰も求めていないってことに気が付いてくれ、山崎監督。放射能除去装置も物理的なものじゃなく、イスカンダルの生命体の持つパワーとかわけのわからん設定に置き換えるし。
で、さらにまずいのはその共同意識体として出てくるガミラスの兵士というか、仲間というか、、、、あのチープなデザインの宇宙人もどきでなんでOK出しているんだよ。あれで一気にがっかりした。ギーガーに頼めとは言わないけど、あの「かっぱ寿司」のCMに出てくる宇宙人もどきのようなデザインはかなり腰砕け。それが無駄に強い割に恐怖も伝わってこないという微妙さ。R2-D2みたいな役回りだったアナライザーが、今回はタチコマみたいな戦闘ロボットとして出てきてアッサリ負けますけど、それもかっぱ寿司が倒しています。このあたりって本拠地侵入という意味で、すごく緊張感があるシーンのはずですが、それが伝わってこない。
脚本的にもどこが山かわかりにくいし、、、まあ確かにアニメで26本位の話を2時間30分弱でまとめるわけだから、展開が速いのもわかるけど、波動砲はしょっぱなから撃ってるし、イスカンダル到着も盛り上がりに欠けるし。あれ?もう出発?もう到着?もう地球?みたいな流れですから。でもこれも尺的にはがまんできる範囲。で、和製アルマゲドン的にはどこが盛り上がりかというと、ラストの古代進の特攻になるわけですが(古代さん、アッサリ死亡)、そこも悲しくならないんですよ。盛り上がりのポイントを外しているから。自己を犠牲にすることで、仲間や自分の世界を守るっていう演出は良くあるし、実際にアルマゲドンやインディペンデス・デイとか、いっぱいじわっとさせるポイントを考えることはできたはずなのに、、、最後の波動砲発射のシーンがあれだけぐっと来ないのも辛すぎる。主要な登場人物が亡くなっていくことでしか、感動というかじわっとさせるポイントが作られていなくて、「この敵に勝てるのか?」みたいなわくわく感が出てこない展開がつらいなあというのが、正直な印象です。
本当にCGはすごくなったと思います。最初の艦隊シーンなんて「スターウォーズ」「スタートレック」「宇宙空母ギャラクティカ」みたいな映像で、きれいでした(今までの日本映画では頑張っていると思う)。それだけに盛り上がる要素の使い方が外れてしまったことは、致命的に痛いなあ、、と思った2時間半でした。マイコさんは結構かわいらしいというか、制服が似合うタイプの女優さんだったことが、出演者の中での収穫かなw 製作がTBSということもあって、第一艦橋のメンバーに就活女優さんがいるのはちょっとどうかな?と思うけど。
たぶん、先入観が全くなければ「アリ」と思える作品。あの時代の「ヤマト」を知ってしまっていると、どうしても比較してしまうので。でも1000円分は十分に楽しめる作品だったと思います。