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Electric Sheep

徒然なる日々の記録

映画の感想

Cinema

東京国際映画祭「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 at 六本木ヒルズ TOHOシネマ2
先日の日曜日に見に行ってきました。開演が19:50からとやや遅め。渋谷のBunkamuraでの開催がなくなったこともあって、結構スケジュールが厳しいのか、劇場ごとの開始時間が詰まっていました。
この映画は早川書房などから出ているスウェーデンが舞台の原作が元になっています。尺が152分とありますが、あまり時間は気にならなかった。というか最初、見に行く作品を考えた時にそういう長いのが見たかったんですよ。最近、テンポがいいとかいろいろ考えて、短い尺の映画を見ることが多かったので、じっくりと長いのを見て世界に浸りたかったので。
ミステリーなので、あまり細かく書けませんがこんな感じ。

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。
だが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。
そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。
背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を彼に依頼する。ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始する。
Amazonの紹介から)

ということで、40年前の失踪事件を突き止める記者ミカエルと、探偵所(興信所)の調査員リスベットの動きを軸に話が展開していきます。
ただ、あまりスウェーデンをいう雰囲気はなくて、街並みや郊外の風景を除くとストーリーの軸になる社会背景や描写は、むしろ90年代後半のアメリカ風。見ている途中で自分はアンドリュー・ヴァクスの「バーク探偵」シリーズの雰囲気を思い出しました。このシリーズ好きで、早川文庫をよく買っていましたね。
映画の方ですが、実際思ったよりも出来が良かったので見に行って正解でした。結構、無理に話の展開を進めた部分があったせいか若干流れが後半突き進みすぎだった気はしますが、でもそれが原因で作品全体の出来を下げるほどではなかったです。ミステリーという点では、全てが分かる展開までの盛り上がりがやや単調すぎたのがもったいないなあというところ。せっかく意外な人物が犯人になるのに。
登場人物のキャラクターもうまくできていて、この映画観た人全員がリスベットのキャラクターに感心すると思います。これが映像デビューの役者っていうのもすごいですね。でも最初自分はリスベットが女性のふりした男性かと思っていた(笑)。それくらい個性的に見えます。だからラストのリスベットは余計に面白い。
ということで、意外な掘り出し物が見られた映画祭でした。
今回の進行、バタバタだったせいか、最初のアナウンスを急遽進行スタッフのADみたいな男性が無理やり(上司に指示されて)しゃべったり、司会の人が遅れてきたり、最初に主演の記者ミカエル役の俳優さんのコメントがあるので、楽しみに!っていう煽りをした割にすごく短いあいさつのみで、会場のお客さんから失笑とかダメダメな運営ではありましたけど、映画の出来が帳消しにしたので、まあよいでしょう。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下