Electric Sheep

徒然なる日々の記録

ということで、遅くなりましたが

ザ・マジックアワー」の感想を簡単に。一応、たたんでおきます。
序盤の映画の撮影現場の雰囲気と、架空の「港町・守加護」とのギャップに多少、違和感が残りつつも、「守加護」で話が動き出すと、かなり面白くなった。逆に序盤の映画現場のシーンは、あとあとクライマックスへの伏線として活かしたいというのが、ストーリー上の狙いと受けとれなくもない。
とにかく、佐藤浩市がいい。なんというか、悲しさも見えるし、必死さも見えるし。これは役者としてという意味ではなく、主人公「役者・村田大樹」として。元が売れない役者という設定だが、その空気が十分に伝わってきた上で、守加護での殺し屋っぷりが、十分に堪能できる。おそらくCMでもおなじみのペーパーナイフ?をなめるシーンは、爆笑モノ。このあたりからのミスディレクションは、クスクス笑ってください。唐沢寿明でなく、佐藤浩市だったことがそのギャップをまた余計に楽しくしているで、これはキャスティング勝ちだけと、二度と使えない。
妻夫木聡は、舞台より映画とかの方が印象強いなあ。おでこの後退具合が、、、と思いながらも、騙して慌てふためく備後役は違和感がありませんでした。多少、若いかなって思いましたが、三谷監督のイメージする「愛人を寝取る」というポジションとしては、いい感じではまっていたのでOKでしょう。深津絵里は雑誌「BRUTUS」のインタビューにもありましたが、肉感がちょうどぴったり。やせすぎず太りすぎず。意志の強さが見え隠れする感じが、いいです。と、キャスティングについて書くとキリがなさそうなので、これくらい。
2時間16分は若干長いかも。だからといって、特に無駄なシーンがあるというわけでもないのですが、少し間延びした印象。あと、三谷監督の「自分が好きだった映画」みたいなエッセンスがいっぱい詰まっています。これは好みの押し付けと見る人も居るかもしれないが、個人的にはとても楽しかった。登場人物の設定やストーリーの動き方、おいしいところを持っていく脇役(間違いなく伊吹吾郎)などなど。「古き良きアメリカ」じゃないけど、ちょっとノスタルジックなというかクラシカルな空気を町全体の設定から作り出しています。だから個人的には撮影現場の空気が少し混ざると、ちょっと違和感を感じるんだと思う。大爆笑のコメディという感じとは、ちょっと違うけど「クスクス」笑ってしまうという表現がぴったりの作品でした。