雨の中を泳ぐ日々

思いつくがままの気分の記録

NODA・MAP「THE BEE」シアタートラム

正味1時間10分の長さですが、濃かったですね。少し前の映画で「フォーリングダウン」というのがあったと思いますが、あれが確信犯的に行われているような感じです。
久々に野田さんの芝居を最前列で見たので、少し興奮しています。先週のコクーン歌舞伎といい、今日の野田秀樹といい、いいもの見させてもらいました。今日は客席に宮沢りえさんがいらしゃっていました。相変わらずきれいです。席も近めだったので、ちょっとドキドキしてしまいました。
内容は一応、たたんでおきます。
自分の家に脱獄犯が立てこもり、妻と子供を人質にとっている。被害者である夫は脱獄犯の妻の家に行き、説得を願うも聞き入れてもらえず。そして夫は脱獄犯の妻と子供を人質にとって、取引を始める、、、、という非常に突拍子もない内容。すごいのは、取引のために犯罪を始める夫は、被害者の立場が不的確であるという自覚の元に、犯罪を始めるという点。野田秀樹の演技力のすごさは、まさにここでした。本来なら心ならずも、、、というストーリーになるところを、一切の同情・妥協なく犯罪者であることを家族のために選ぶ夫がいると思わせたことです。前作のロープ同様に、今回もマスメディアが作品に関わっていますが、最後はマスコミが離脱しても、その破たんが終わりを見せようとしなかった部分が、印象的です。この作品をロンドン版って、どう描くんだろう?凄みがあったのは秋山奈津子さん。犯罪が繰り広げられる家庭の中で、日常が続いて行くという不可思議なシチュエーションが、彼女の演技力で(特に感情の出方のメリハリですかね)、ものすごく怖く伝わりました。もう一方の立てこもりでも同じことが行われているのだろうというのが、想像できま\xA1
す。
この芝居を見たあとに、年末は「キル」なんですね、、、ますます行きたくなりましたね。