読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Electric Sheep

徒然なる日々の記録

新年がはじまって早6日

あっという間に、新年が明けてもう6日。

大晦日に紅白を見て、元旦は実家にあいさつ回り、2日は大学ラグビー準決勝を観戦、3日から仕事はじめというあわただしい感じでスタートしています。

今年はとにかく健康管理。特に健康診断で血圧に良くない兆候が出ていたので、これは相方からも厳しくいわれました。両親が血圧やはり管理しているので、遺伝もあるのでしょうが、、、食生活含めて厳しくされる感じです(笑)

これはまあ仕方ない。何かあってからでは困りますし。

仕事、プライベートはまたおいおい少しずつ。

とりあえず1月には野田秀樹さんの新作と、生田さんの「ロミオとジュリエット」は見に行きます。ラグビーは日本選手権に行ければいいなあ、、、コンサートは当面予定なし。乃木坂46のバスラに行ければいいのですが、まず確保が難しい。日程も大変ですが。

またゆるりと更新していきます。

締めの挨拶はまずこちら

ということで、仕事も無事に終わり、帰途についたあとでの更新になります。

このあとは紅白と「RIZIN」をザッピングで見ると思いますが。笑ってはいけないシリーズは録画ですが、いつ見ることができるのやら(笑)

今年は、イベント関連は乃木坂中心になることがちょいちょい多かった気もしますが、まあでも年初に「逆鱗」を見て、夏場に「幕末純情伝」、年末に「キネマと恋人」が中止の憂き目に合いつつも、「エノケソ一代記」という芝居を見ることができたことはありがたい限り。あとは「嫌われ松子の一生」は乃木坂関連でもいい作品だったと思います。

映画はとにかく「シン・ゴジラ」。DVDも無事予約。ツイでもたくさん感想をつぶやきましたが、いい作品を見ることができました。

逆に音楽系ですね、今年はあまり楽しめていないのは。

Perfumeのライブは良かったですね、さすがの完成度でした。ツイートで絶賛したら真鍋さんにファボしていただけたのも嬉しいことでした。乃木坂のライブはさておき、それ以外ではなかなか行ける日程も少なくて、、、ワーハピは最後だったので行きたかった。来年はとりあえずCOLDPLAYにはなんとか行きたいのですがねえ、、、

ラグビー、競馬はテレビなどが中心でしたが、楽しく見ることができたと思います。ラグビーサンウルブズの試合を見に行くこともできたので。やはり現地観戦は楽しい。来年もまた大学選手権準決勝から現地観戦はスタートです。

バイル関連は、iPhoneXperiaを購入しては売るというアホなことをし続けた結果、最終的に愛用しているのが「Zenfone3」ということで、まあ、しばらくはSIMフリー機種で楽しんでいくスタンスは変わらないと思います。

仕事は、、、どうしましょうね(笑)去年というか今年の人事発表と同じタイミングで、実はあるところの採用試験に受かっていたので、壮絶に悩みました。結局、いろいろな事情を考えて残留しましたが、今年一年の動きを考えると、正解だったのか未だに悩みます。年齢もありますし、家庭のこともありますし。難しい決断でした。正直、現職に関しては未だに思うところも多いので。今でもわからないままです。

SNSはいっぱい考えることがありました。楽しい部分もあるし、正直難しい部分も多く感じます。どうやって不特定多数の人と楽しめるのか、、、特に乃木坂関連は難しいです。批判を含めて極力フラットに見たいと思っている自分の意見は、必ずしも好意的に受け止めては貰えませんので。

いずれにせよ、来年もまた自分の楽しみたいことをゆるゆると続けていければ、またまたここでそういったこと感想が少しでも書ければと思います。

一度でも読んでくださったことがある皆様、良い年末年始をおすごしください。

HUAWEI 「MediaPad M3」を購入

昨年、購入したASUS Z300CLという10インチのSIMフリーAndroidタブレットですが、ある日急に画面に白い模様が、、、どうやら液晶画面の下のところに不具合がある感じ。とりあえず製品登録をしていたので、ASUSに修理見積もりを依頼しました。

数日たって、サポートからTELが来ましたが、、、液晶修理に17000円、さらにSIMスロットにも不具合でそこで12000円、工賃込みで35000円という金額になるということでしたので、そのまま即撤収。しかし見積もり代金3500円は取られる始末、、、悲しい。

ただ操作性自体に問題はないことと、液晶の発光の問題で、実用上は我慢できるという感じでしたが、まあいいかと思って相方にプレゼント。相方は自分用のタブレットが無かったので、それなりに使えるかなと家の中で使い廻している様子です。

さて、自分は手放したので、どうするか物色していました。最初は候補だったのが同じ10インチのZenPad S10ですが、どうにも今一つ評判が悪い。取り廻ししやすいサイズも考えて、10インチか8インチかかなり迷いました。一度は同じASUSでも評判のいいZenPad 8.0Sに決めかけたのですが、そこに丁度HUAWEIがMate9とMediaPad M3を発表したので、思い切ってMediaPad M3を購入しました。LTEスタンダード版です。

というわけで、簡単な開封の儀です。

f:id:unimasa:20161230222801j:plain

こんな感じです。液晶保護シートが上蓋のところに入っています。

f:id:unimasa:20161230222924j:plain

本体の下は取説とSIM用のピン、右はアクセサリ(充電ケーブルなど)です。

f:id:unimasa:20161230223029j:plain

こんな感じです。結構高級感のあるケースでした。

充電はMicroUSBです。ここはUSB-Cが良かったかな、、、今、メインで使っているスマホがZenFone3なので、共用できるし。

f:id:unimasa:20161230223217j:plain

通電後、起動時に日本語を選択すれば、おなじみの画面。画面はとにかくきれいです。音も試しに音楽を鳴らしたら、本当にクリアです。この辺りは力を入れたけ、さすがです。

f:id:unimasa:20161230222714j:plain

横画面にするとこういう感じ。基本は縦のレイアウトがデフォなのでしょう。

右側のボタンはセンターボタンで、押し方の変化で「戻る」「起動中のアプリ一覧」などいくつかの操作に振り分けられます。ついでに通常のナビゲーションバーも表示可能です。

AnTuTuは別の方があげていましたが、自分の測定でも「92849」とそれなりの数字。特段困る場面は自分にはありません。RAMが4GBなのも助かる。

今までずっと「Ascend Mate7」をメインのスマホとして使ってきているので、操作性に関しては問題なく使えることができました。現状では大きな問題点は見当たりません。HUAWEIがプッシュしているように音はきれいです。

いい買い物をしたと思います。もう少しいろいろと使いこんでいきたいと思います。

「エノケソ一代記」2016.12.17(土)ソワレ


f:id:unimasa:20161222183718j:image

世田谷パブリックシアター三谷幸喜さんの新作「エノケソ一代記」を見に行きました。

世間様では「真田丸」が最終回ということで評判なんだと思いますが、三谷さんはすでにこの「エノケソ一代記」と「不信」を書かれています。相変わらず精力的です。更に今回の舞台では、東京サンシャインボーイズ以来の役者としての出演もされると言うことで、話題性もなかなか。

今回の作品は主演が市川猿之助さん。襲名前は亀治郎さんですね、ドラマもよく出ているので、ご存知の方も多いと思います。相手役に最近すっかり売れっ子になった吉田羊さん。他にも夢の遊眠社からおなじみの浅野和之さんなどを始めとしたくせのある役者さんが揃った作品です。

あらすじ的には戦前戦後の頃に名を馳せたエノケンこと榎本健一に憧れた少年が、モノマネをしているうちにそのまま自らを「エノケソ」という名前にして劇団を起こして、興行をするようになる。エノケソはエノケンを崇拝し、彼の生き様を追うようにして生きてゆく。そしてそれを支える妻。最後は壊疽で足を切断したエノケンを追うようにして自らも足を切り、そして最後に迎えるエノケソの一生、、、という感じです。

三谷さんなのでコメディ要素は多くありますが、以前の作品「なにわバタフライ」のような芸人の生き様だったり「温水夫妻」「グッドナイト、スリープタイド」のような夫婦の描き方だったりという作風です。

 三谷さん最初エノケンそのものを描くような依頼だったと話していましたが、実際の人物を描くと色々と制約も出てくるので、エノケソという偽物を描くことを考えたと、雑誌のインタビューで答えていました。まずそれが正解というか、自由に描くことができるのと、併せて偽物としての芸の評価だったりという部分も含めて、惹きつけられる二時間です。猿之助さんは実際に歌っていらっしゃいますが、非常にうまい。あの立ち姿というか、振る舞いのカッコよさはさすがだと。

吉田羊さん、しっかりものの奥さんを熱演。芸人の妻らしく、夫を盛りたてたり、浮気相手の処理をしたり、脚の件も一度は怒って立ち去りますが、結果その脚のないエノケソの面倒を最後まで見ることになります。吉田さんは非常にきついイメージが出やすいと思いますが、この舞台では、旦那さんへの献身さが非常によく伝わり、最後のエノケンに会えた時のくだりでの演技は、夫婦だな、、、っていうところをぐっと感じさせる芝居を見せています。

なにわバタフライ」のように芸人の生きざまを見せるわけですが、それがフェイクというか所詮はエノケンをなぞるにすぎないというのが、ひとつポイントかもしれません。見ていると、エノケソのまっすぐなエノケンのへのあこがれに共感してしまいそうになります。でも所詮はまねごとであり、エノケソはあこがれた人の模倣をする意外に生きざまがなかったという虚しさもあります。ただそのことをエノケソは自覚的に生きている。時折、いやエノケンに会ってはいけないとか、恐れ多いとかいうセリフが出てきますが、その自覚があるからこそ、エノケソのやることには物悲しさが少なからず漂う気がします。

最後のエノケンとのくだりはエノケソの最後にふさわしいというか、それこそ「本物の偽物」として生き続けたエノケソの最後らしい終わり方を見せてくれたと思います。あれでよいなと、確かに悲しい終わり方ですが、個人的にはあれが「偽物」らしい終わり方だと思います。

見ていて不思議だったのは浅野さん演じる座付作家、蟇田。結局、この人はただ楽しんでいただけなんだろうなと。偽物で興行をすることも、結果エノケソの脚を切る流れになったことも、その心意気にほだされたと台詞にはありますが、まあ適当なんだろうなと。ある意味、この話の中での悪役というかそういう役回りですが、それを浅野さんが飄々と演じているので、憎みきれないところが面白い。浅野さんらしい存在感満載でした。

山中崇さんは、エノケソをブッキングする各劇場のマネージャー役を何役もこなします。それぞれのキャラがデフォルメされていますが、非常に楽しく演じていました。ああいう使い方、面白いですね。最後に「御兄弟は?」の流れも良かったです。

三谷さんの「古川口ッパ」は笑えました。というかああいう役どころだから、面白いのでしょう。出てきてすぐに正体に気が付きますが、ああいう役だからこそ三谷さんの役者らしくないところが光ったのだと思います。

個人的にはエノケンに会いたいが会わない方がいい、でもいざ関係者に呼ばれたら病床を払ってでも足を向ける、、そういうエノケソの想いがかわいらしさもあり、でもそれが結局はオリジナルにもなれない芸人なんだな、、、という思いが残りながら見ていました。もしかしたらそこまでの意図はないのかもしれませんが、そういう生き方を肯定も否定もせずに見せる三谷さんは、優しい作家さんだと思います。

次の「不審」も非常に楽しみ、以前の「マトリョーシカ」が同じようなテイストでよい作品だったので、期待しています。

 

 

Asus ZenFone3 ZE552KL を購入

いままでメインで使ってきたのが、HuaweiのAscend Mate7でした。

consumer.huawei.comで、まあだいぶ時間もたち、まだ現役で使えますが、最近のアプリのメモリの消費や、劣化したバッテリーを考えると、どうしようかなと。

CPUはまだそこそこ処理速度はあります。そして6インチはかなり便利な画面です。読書にも使えますし。先日、Android6.0にアップグレードも出来たので、もう少し現役で使えるとは思いますが、GPSのひどさなどを考えるとメイン機種の変更を考え始めました。

で、タイミング的に悩んだのは、iPhone7にするかどうかでしたが、Androidでスナドラがいいなあと。理由は家のブルーレイがソニー製で、持ち出し転送が使いたかったからと言うのもあります(持ち出し転送はスナドラじゃないと、対応しないっていう糞仕様なので)。

で、じゃあってことで検討したのは、Zenfone3。ただし国内版も出るのがわかっていたので、発表まで様子を見ようと思ったら、あの内容、、、なので、ZE552KLを購入することにしました。

発注先はExpansysです。値段は34700円+送料+税金。今回は送料は1400円、関税は1500円でした。

www.expansys.jp

倉庫に無い状態が続いています。実際に注文してから、大体10日間くらいで、倉庫から発送、手元に到着になりました。それまでに保護ケース・シートをamazonで購入して、準備。保護シートは結果的に安いのを購入して、大失敗だったので、再度別のものを購入する羽目になりましたが、、、、。


f:id:unimasa:20161027213810j:image


f:id:unimasa:20161027213827j:image


f:id:unimasa:20161027213843j:image


f:id:unimasa:20161027213857j:image

実際にセットアップが終わって稼動させると、いや実に快適。SIMカード二つを同時に利用できる機種ですが、当面はその使い方は無しかな。メモリ4Gなので、固まることもないし、内臓のストレージも64GB(実質は48GB程度)なので、データの保存もらくらく。5.5インチですが、iPhone7 Plusよりもサイズも手ごろですし、値段を考えると十分な機種だと思います。

難点は若干、タッチパネルの感度が甘いときがあること、プリインストールアプリが多いので、意外とメモリを使っていること(まあ、停止すればいいのですが)などはあります。音はさほど悪くないです、GPSはつかみは悪くないです。

Asus自体はすでにタブレットも含めて使っているので、個人的には違和感がありませんが、通知の設定など一部わかりにくいところもあるので、再度設定確認が必要かなと。

 

この値段でこれだけの機種が入手できる時代になったのですね。ありがたい話です。

「墓場、女子高生」雑感 2016/10/15(土)ソワレ

f:id:unimasa:20161023232449j:plain

嫌われ松子の一生」に続いて、現シングルでのアンダーメンバー中心で出演した「墓場、女子高生」を先週土曜日のソワレ公演で見てきました。会場は、東京ドームシティ内のシアターGロッソです。普段はヒーローもののショーを行う場所です。やや傾斜の強い客席で、後ろでもある程度は見えますが、舞台をみる目線としては、正直ちょっと微妙かな、、、と思いました。井上さんは喜んだかもしれませんが、あの傾斜での観劇だと、客席と舞台との距離が伸びすぎてしまうので。

 

松子の感想はすでに書いていますが、今回の感想はまあ終わってから書こうかなと思いつつ、忙しさもあってここまで延びてしまいました。あとは橋本奈々未さんの卒業、引退に関するブログを先にするか迷ったこともあり、ただ、橋本さんに関してはまとまる感じがしないので、まずはこの「墓場、女子高生」の感想を書いておきたいと思います。

ここからは具体的な内容にふれるので、気になる方はここで終了でお願いします。

 

1.筋書きと構成について

ストーリーとしては、合唱部の仲間である日野陽子が、自殺をした1年後からスタートしていきます。自殺をした日野は幽霊となって、自分の墓の周りで他の幽霊と一緒に過ごしています。その墓には連日のように同じ部活の仲間が集まり、時間を過ごしていきます。

その日々の中、日野の死に対する想いが拭いきれない友人たちが、死んだ日野を生き返らせるために行った儀式が偶然成功してしまい、死んだ日野が生き返ることになります。その蘇った死者に対する個々の想いと、自殺した日野の想いのぶつかりとすれ違いから、最後は日野が二度目の死を選び、また、死者の周りの人々に日常が訪れていく、、、、。

大まかなストーリーはこんな感じです。自分はほとんど予備知識を入れずに観たので、初見の中で思った部分がありましたが、いくつか書いておきたいと思います。

テーマとしての「死者への決別」という題材自体はいろいろな作品にありますが、今回のような死者が生き返ることでの決着という点は、面白い発想だなと思いました。映画「シックスセンス」のような死者が心を残す描き方もありますが、今回は生者側の想いを死者がどう見ているか?というのがポイントになります。

時系列の大きな混乱もなく、フラッシュバックのように過去が挿入される場面も、大きな違和感なくストーリーが進んだと思います。

決して悪い作りではないのですが、、、、気になった点は、前半の幽霊と過去の日常の尺が思った以上に長く、後半の生き返った日野との交流が、やや駆け足というか、日野のセリフに一気に集約されてしまうので、あっさりとした印象を受けます。個人的にはもう少し後半の「死者への生者の想い」がもっと強く引き立つ会話があれば良いのかなと思っていたのですが、日野の「それが理由で自殺するほど仲良くは無かった」が、一気にいろいろな「生者の想い」を突き放すことになるので、やや唐突な展開かなと。

あらすじ紹介にもありますが、生き返らせる目的が「日野のために自分ができること」ではなく「自分の無念を晴らすために、自分が死者に対してできること」にすり替わっているので、前半の日常を強く描くことで、そのギャップというか、日野陽子の想いとの対比を一気に見せたかったのかもしれません。

死者への想いの部分は、部員によって思い入れの格差が大きいはずですが、実際のところ、ストーリー上では井上さんや、みのすけさんといった配役以外は、その気持ちの強さが伝わりにくい部員もいるので、そこから、私のせいで死んだのね、みたいなセリフに説得力が乏しいのは仕方ないかもしれません。

と言うよりは、先程の日野のセリフに集約されるように、おそらく部員をはじめとする周りの人間の贖罪のような感傷は実際、日野に取っては大きな意味を持っていないので、細かく描く必要がなかったのかなと思っています。

 

2.日野の自殺の理由と美化

これは意図的に日野のセリフの中に盛り込まれていないので、好きに考えていいとは思います。少なくとも「生者」側の「想い」は何一つ理由とはなっていないということだけは確かです。

あえて言えば、劇中にある「汚れた世界に生きる汚れていく自分」への嫌悪かもしれませんが。だから序盤から描かれる幽霊としての日野が、穏やかな演出に見えるのは、その汚れからの開放という雰囲気すら感じ取れます。

大事なのは、ストーリーの中で描かれる、合唱部内での様々な出来事を含めた日常は、彼女にとってどういう価値であったか?という事が観客に浮き彫りになればいいと言うことだと思います。

 エンディング近くで、死の理由を美化する場面があります。あれは死の理由に本当は意味がないか、もしくはその理由に関係がない仲間に、その意味を持たせるという試みが日野の優しさだったと思います。意味のない理由の連続、、、でもその理由が価値を持つこともあるという意味では、いい演出かなと。

 

3.「死者との決別」

これが「死者」から突きつけられることがなかなかシュールというか、皮肉な話でもあります。「生者」達は自分の中の「未練」みたいなものを断ち切っていく「死者への贖罪」みたいな意味も含めて、日野を蘇らせる儀式を行います。結果、彼女たちは「死者」から、その想いの無意味さを突きつけられます。ましてや生き返らせたことで、今度は自分たちの行動のために、友人を「二度目の死」に追いやることになります。

これは無意味であることを描きたかったのか、、、、もちろん脚本を書いた福原さんの答えはあるのでしょうが、、、結局は「生者」がそれぞれ残した想いが、贖罪であれなんであれ、個々の中にその想いが残れば、「死者」は想いとともに生き続けるということで良いのでしょう。

「死者」から「それが理由で死ぬほど仲良くはなかった」という言葉が、死を選んだ側との大きな断絶を示していると思います。この戯曲は、死者への決別という見せ方をすることで、実は単純に他者との関わりについても、前半の合唱部のいろいろな様子を見せることで、その価値が人によって色々変化をし、意味も無意味もあるということを見せているかなと思っています。

 日野が二度目の死を選ぶことで、生者からの贖罪はなくなりますが、あの死を目の当たりにした合唱部の仲間たちの中に、強い記憶は残したと思います。それ故に彼女は消えることなく、あの墓場で行き続けることになります。ただ、墓場に足を運ぶ仲間はどんどん減っていきました。これからはもっと減っていくと思います。日野陽子は、死者として生き続ける代わりに、さらなる孤独を得たことになる。でも、日野にとっては、すでに大きな隔たりがある以上、死者として生き続けることのほうが重要なのかもしれませんが。

 

4.残された人々

ここは、最後のビンゼとジモの会話が、その心情や空気を示唆していて、二人の演技が良かったと思わせるところでした。日野の踏みだした世界は、自分たちがいるところとは違う世界であり、そこに踏み出した理由が自分たちに無いことがわかったこと、二度目の死を目の当たりにしたこと、、、そこからどう内面的に変わったのか?がわかればいいし、合唱の場面にもそこが示唆されているという判断でいいんだろうなと。彼女たちの中での決別は完結し、そのことで変化していく日常。途中、どんな歌詞だったっけ?というエピソードが盛り込まれますが、あれも結局は受け手がどう見ていたか?でどうにでも変わることを見せていました。つまり、日野の死も生者がどう受け止めるかで、その意味が変化するということに過ぎない。それが決別であり、超えられない世界との断絶なんだろうなと、理解しています。

 

5.乃木坂メンバーの演技の感想

伊藤万理華(日野)さん

犬天のときの、ややオーバーアクションに寄る部分とか、声の出し方とか、、、映像の経験などを踏まえて変化したところもあったと思いますが、舞台での演技というところでは、やはり彼女の声の張り方や動きとかは、正直大きな変化は無かったような印象です。強い声を張ろうとする感じがあるので、ちょっと癖が強いかな、、、

前半の幽霊のときの動きというか、少し非現実的な雰囲気の演技は、ふわっとした感じが良かったのですが、そのときはやはり誇張した演技の要素が少なかったので、多分伊藤さんはそういう演技のほうが、演技力という点でももっと評価が上がると思うのですが、、、。

 

能條愛未(メンコ)さん

正直、もう少し期待していた部分はありました。抑揚というかオンオフみたいな部分が、もっと見られるかと思ったのですが。

発声とかはさすがです。動きも大きさがあるし、舞台で映えると思います。今回は役どころかも知れませんが、ちょっと一本調子というか、台詞回しも含めて感情の起伏とかが強く感じられなかったかな?という感想です。もしかしたらそういう演出意図なのかな、、、自分の期待値が高かったかな。

 

新内眞衣(ビンゼ)さん

今回、個人的な評価が一番いいかもしれません。犬天のときは、やっぱり新内さんの色があまり消せていませんでしたが、今回はあまりそういう色みたいな部分がどうというよりは、自分の思いのために儀式に参加して、最後もジモとの会話で変化を感じさせる役どころ。合唱部に入るきっかけの場面は、変に作りこまずに新内さんがいいそうなやり取りに寄せたのかも知れませんが、でも自然な感じがそのまま出ていたと思います。良かったのは、最後の場面。あそこは決別後の様子ですが、さっぱりというか変化したビンゼが普通に出ていたと思います。最後の走りはややデフォルメし過ぎかも知れませんが(笑) 

 

斎藤優里(ナカジ)さん

犬天では、すみませんな評価をしていますが、、、、今回はあのときのような厳しい話はしなくてすみそうです。大きな理由は、やっぱり現実離れした犬天のときの役どころと違って、現実の延長の役どころのほうが斎藤さんの力量に合っていたからだと思います。ちょっとにぎやかしみたいな雰囲気が多く出る役どころでしたが、自然だったと思います。残念というか、死者への決別という要素ではあまりポイントが多くないので、そういう部分まで加わってくると、また評価が変わったかもしれません。

 

樋口日奈(チョロ)さん

今回はヤンキー気味な役どころでしたが、そういう彼女の雰囲気にあまりあっていない感じでも、しっかりと作りこんでくるのはさすが。井上さん、伊藤さんとの恋愛相談がらみの場面でやり取りが増えますが、ちょっと残念というか演出でしょうね。わりと典型的なヤンキー風のセリフ回しそのままで流れてしまうので、なんというか恋愛に関する乙女みたいな部分が、普段の樋口さんっぽい感じの落差があると、もっとあの場面の演技が印象に残ったかも。

 

鈴木絢音(ジモ)さん

じょしらくのときは敢闘賞みたいな感じ。悪くないけど、もう一歩何か突き抜けた感じがあるといいのかなと。で、今回はまた成長していると思います、舞台での動きという点では、まだ小さい気がします。手足の動きとかまだ縮こまった感じがあるかな。でもそれ以上に声の出方や、最後のシーンでのやり取りの自然さとかは、評価していいと思います。

 

伊藤純奈(武田)さん

面白い存在でした。キャラクターがっていうのもそうですが、伊藤さん自体が手足も長いので、立ち姿が舞台映えしています。演技に関しては、素に近い部分が見え隠れすることが多いので、今回のようなオカルト部の役は、あまり彼女から現実離れしたところが少なく、プラスに働いたと思います。セリフ回しなどは、まだ一本調子なので、この辺りは経験だと思います。

 

井上小百合(西川)さん

非常に難しい評価、、、、色が今回は消えていないと思います。でも犬天と違って、作りこまれた感じとはちょっと違うので、井上さんの空気が残っていても成立した役だと思います。同時に日野が伊藤さんだからこの役は井上さんだと思うのですが。生きている日野とのやり取りで、日野が死を考える要素に一番距離が近いのが西川という気がします。そういう意味では、井上さんがこの役をやることで、見ているお客さんは、日野-西川と並行して、伊藤-井上を見ているかなと。

 

ただ、この8人の舞台上でのコミュニケーションは良かったと思います。会話のリズムもさすがのメンバー間でしたし。千秋楽とか見ると、どれくらい変化したのか、そういう楽しみ方もあったなあ、、と思います。

これからも定期的にこういう企画は続いてほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

「嫌われ松子の一生」赤い熱情篇を見て


f:id:unimasa:20161009000342j:image

本日、10月8日のソワレ公演で、「嫌われ松子の一生」赤い熱情篇を見てきました。今回は桜井玲香さんのバージョンです。先日というか初日で見た、若月佑美さんの黒い孤独篇との違いも含めて、まとめておこうと思います。

まだこの芝居を見ていない方は、ネタバレもありますので、ご注意ください。

続きを読む