Electric Sheep

徒然なる日々の記録

お腹空いた

腹が減っては戦はできぬ、じゃないけど、真面目にお腹が空いた。

昨日から本格的に使い始めたT101HAに、オフィスは入っていないので、OpenOffice.orgなんぞを入れてみた。

まあ、仕事で使う場面はそうそう多くないので、これで十分だと思うけど。

最近、ラグビー関連の話を何も書いていなかった。「Number」のラグビー特集もまだ買っていないし。

 

 早く読みたいが、積読の本が多い。書棚がだいぶ埋まってきたので、相方から書籍の購入をかなり制限されてきている。たしかに申し訳ない。

安部公房全集と池波正太郎全集、吉行淳之介全集と、揃いも揃ってそういう場所を取るものがあるところに、沢木耕太郎のノンフィクション集成やらがまたありまして。

なので最近はKindleで読めるものを購入するように心掛けている。あとは以前のように「Bookscan」に送ってPDFにするのが良いのかなと。雑誌系はそれでもいい気がする。

中途半端に読んで投げてしまっていた「模倣の殺意」を読み切った。トリック自体は途中でわかる。アマゾンのレビューほど悪い出来ではないが、再読は難しいのかも。この手のトリックは多分、一発目の驚きというか楽しみ方がすべて。登場人物などの造形がトリックありきの動かし方だと、そういうふうになりやすい気がする。

 

模倣の殺意 (創元推理文庫)

模倣の殺意 (創元推理文庫)

 

 次はどうしよう?

 

雑文 6月21日

舞台や映画などの感想以外のことも何となく書いておこうと思って、とりとめもなく。

 

いま、この文章は先日Amazonのセールで購入したノートPCから打っている。ASUSのT101HAという機種なのだが、こういう機種が三万円を切って購入できる時代かとおもうとびっくりする。サイズも10.5インチなので取り回しは楽。だがいかんせんキーボードが貧弱。打っていて「ペコペコ」音がするので、まあ頼りない感じ(笑)

 

 

本格的にというか、きちんとした環境が欲しければSurfaceとかMacBookとかを買えという話なので、格安で買った以上贅沢は言えないということ。ただ出先でブログ更新とかはちょっとだけやりやすくなった。今まではAndroidのアプリで打ったりしていたが、やっぱり物理キーボードのほうが楽なのは確かなので。

 

先日まで図書館で借りた「戦場のコックたち」という本を読んでいた。

 

戦場のコックたち

戦場のコックたち

 

 

なかなかに面白かった。「このミス」で二位だったので、そういう系統の作品かなと思って読んでみたが、実際は戦地のでの不可思議な出来事を解き明かしつつ、兵士の友情や悲しみみたいなものを描く作品で、作者の描写が研究されているなあと実感した。感想は「読書メーター」に簡単に残すのだけど、あそこは本当にいろいろな感想がごった煮で残っていて、参考になることも多い。人の書く感想はやはり自分にない視点で表現されると、読んでいて感心することが多い。

 

6月下旬なので、このクールで見ていた連続ドラマが一気に終了している。

自分は「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」「緊急取調室」「ボク、運命の人です。」「貴族探偵」は毎週見ていました。

「CRISIS」の出来栄えがなかなかに金城一紀さんらしく、個人的には非常に好きだった。アクションもそうですが、後味の悪さ全開の「正義と絶対的な悪」という図式から、正義に対する忠誠心みたいなものへの揺らぎとか疑念みたいなものが、特に権力に対する反発として描かれることが「SP」の時から続いています。で、その描き方が非常にわかりやすいし、ドラマとしては正解だと思います。以前の連ドラで楽しかった「BORDER」の続編も描かれるということで、秋に楽しみができました。

 

BORDER Blu-ray BOX

BORDER Blu-ray BOX

 

 

ほかのドラマですが「緊急取調室」は続編で脚本と天海祐希さんをはじめとする出演者の味わいもなかなかでした。クオリティが落ちないことは大事です。「ボク、運命の人です。」はまだ最終回を見ていないので、全部は語れませんが、ここまで見る限りもう少しテンポを上げて進めてもよかったのかなと。山Pが出てますが、彼自身が主演だった「プロポーズ大作戦」の手法と結構似てしまっていたので、そのあたりも惜しいところ。「貴族探偵」は脚本構造がどうしてもマンネリになってしまうところが痛いところ。あれはさすがに飽きてしまう。

このクールは「CRISIS」と「緊急取調室」が個人的にはよかったかなと。

今月は舞台に行く率がちょっとだけ高くて、「ベターハーフ」と「髑髏城の七人 Season鳥」を見に行きます。「髑髏城」はまあチケットが高いw 

小劇場系で一万円越えは久々ですよ。今回はキャストが阿部サダヲさん、舞台で見るのはNODAMAP以来かも。「ベターハーフ」は鴻上さんの作品な上に昨年の「幕末純情伝」がよかった松井玲奈さんが出演ということで、楽しみにしています。

舞台は8月にも「子供の事情」という三谷幸喜さんの新作、「プレイヤー」という長塚圭史さん演出、前川知大さん脚本の作品を見に行きます。「プレイヤー」はかなりの楽しみです。「子供の事情」は千秋楽を確保できてうれしいのですが、そのために桑田佳祐さんが出演する「ロッキンオンジャパンフェス」にいけないというジレンマ(笑)こればかりは仕方ないのですけど。

乃木坂46の神宮ライブのチケットも全く取れなったので、夏はフェスに行こうと思ったのですが、、、いけそうなところがなくてさみしいところです。

ライブといえば、少し前にPerfumeの「Perfume Fes!2017」に行ってきて、電気グルーヴの対バンを楽しんできました。ピエール瀧はやはり最高のキャラで、大人事情でPerfumeと絡めなかったのは残念な限り。しかしPerfumeのライブはいつ見てもかっこいい演出です。

 

気が付くと結構打っていましたw

雑文はこんな感じでたまにだらっと書くかも。

舞台版「あさひなぐ」を見て


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2017年5月28日(日)のソワレを観ました。

場所は六本木exシアター、前から三列目だったので、首が疲れました(笑)

ほぼ正面ということもあり、役者の顔をかなり間近で確認できたことは嬉しいのですが、舞台全体の流れを追いにくいのと、ステージが高めにあるので、少々難儀した感じです。紀伊國屋ホールみたいな小さめの箱だと、最前列でもあまり困らないのですが。

SNSでは、原作を読んでおくと、わかりやすいといったコメントが非常に多かったです。迷いましたが、自分は敢えて読まずに観劇しました。ちなみに観劇後からとりあえず8巻までは読みました。確かに原作漫画を読むことでの補完がよくわかりました。

自分は意図的に演劇作品としての完成度を実感したかったので、原作未見という判断をしています。このあたりは好みだと思いますので、これから初めて見に行きますよという方は、どちらでも良いのかなと思います。

さて、これから感想を残していきます。ネタバレありで行くので、これから観劇する方はご注意ください。

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ドラマ「CRISIS 公安機動操作隊特捜班」に見るリアルとエンターテイメントのバランス

ここまで全六話分、あらためて見直しています。やはり面白い作品だと思います。

脚本の金城一紀さんはもちろん作家としても注目が高い方であることはもちろんのこと、ドラマ・映画「SP」で更に注目を浴びたのも事実。このドラマも非常に面白くて、当時はROBOTの面々と組んで作っていましたが、映像的にもチャレンジした部分も多く、また格闘技や銃器なども含めたアクションというところでも、研究を重ねたリアルさが非常に話題になったと思います。

格闘技好きとしては、ジャニーズのアイドルが「三角絞め」をドラマで見せる時代か!って本当に思ったので。

この当時のリアリティの突き詰め方はもう配信されていませんが、iTunesPodcastで金城さんが本広克行さんらと一緒に熱く語っていました。

で、今回の「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」ですが、またしても非常に楽しい作品です。

個性的なメンバーと、決してハッピーエンドに終わらない解決。この終わり方は以前の「BORDER」のラストを思い出します。

で、こういう部分がまたリアルっぽさを感じさせる上手さかなと。ドラマは基本、非現実の中での楽しさを見せるというスタンスが強いので、こういう苦さの残る終わり方は特に印象に残ると思います。またこれがこの特捜班の位置付けにリアルっぽさを出す要因かと。

ドラマの中では本当っぽい演出と、筋書き上ご都合優先というか、そこは仕方ないという部分がうまく混在していると思います。 例えば第一話の新幹線内の稲見とテロリストのアクションシーン。あそこはもう金城さんが小栗旬さんとアクション担当が一緒にビデオを見まくったところから作ったことがよくわかる。SWATとかで公開されている映像なども多くあるので、そういう部分をもとにしてる感じですが、特にテロリストがナイフを出したときに、稲見が足を伸ばして、顔を狙ってきた攻撃を食い止めるシーンなどは象徴的。それから、その後に田丸と稲見がマンションに捜査に行くシーンでの田丸の階段の降り方も同じく。

ああいう小ネタっぽい、でも日頃アクション映画でも見たことがない部分が折り込まれることで、このドラマ内での特捜班のリアルさが際立って楽しいです。格闘技の要素の部分は、金城さんがTwitterでいっぱいつぶやいているので、見るときに一緒に楽しめると思います。

逆に三話目の平成維新軍の議員殺害事件の話は、最後の自決シーンがドラマ優先で、あそこはあの自決がほぼ間違いなく防ぐことができたシチュエーションでした。銃を向けあってあの状況でいくら練習をしていたとは言え、素人の射撃とプロの射撃ですし。あそこは自決優先という結末ありきだったでしょうから、こういった部分はドラマ性が先にくる。

あとは東洋経済の記事で第一話の新幹線のアクションシーンでの非常停止ボタンの件が出ていましたが、ああいう部分もそりゃあ演出上仕方ない部分。

ドラマ「CRISIS」、新幹線格闘シーンの舞台裏 | 旅・趣味 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

悪いという意味ではなく、そういうバランスの上手さが数字にも出ているし、視聴者も楽しめる要因だなと思っています。

二話目での少女売春の回。最後の病院内での稲見が幹事長付きSPを脅したときの「こっち側、向こう側」という話。これは金城さんもつぶやいていましたが、以前の小栗旬さん主演のドラマ「BORDER」との対比になっていて、あのドラマでは主人公の石川がその境目を越えて終わってしまう一方稲見は越えた先から戻ってきていると考えられる。その闇の深さだったり、境目をどう分けるかだったり、同じ脚本家が描く両方の世界を楽しむことができています。

このドラマの中で、よく出てくるのが、田丸から出てくる「光」という言葉。潜入捜査をしているときに、偽りの自分を保つための話だったり、前回はその流れで稲見が電話で光が一瞬見えたと話しています。

でもこれはきっと平成維新軍にも彼らなりの光が見えた中で行動をしていて、他にも立場は違えどもそういうモノを見出したからこその行動なんだろうなと解釈しています。その方法論が人によって違うし、そこに倫理や何やらがつくとは思いますが。

もちろんただのアクション中心のドラマと言ってしまえば、それで終わらせることもできますが、個人的には今までにないドラマを見せたいと言って実際に違うリアリティを見せてくれた「SP」同様に、この「CRISIS」もそういったスタッフ、出演者一同の熱意が非常に嬉しいし、そういう作品を楽しめることを嬉しく思います。

さて稲見はいつあっち側に行きますかね、、行かない理由がないんだけどなあ、、、、。

ジョビジョバ「Keep on Monkeys」2017.05.06 マチネ


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久々に見ることができたジョビジョバ

ネルケ!(乃木坂ファンにはおなじみ)の主催で場所は品川クラブex(松子の公演場所!)とまあ、乃木坂ファンでもある自分はちょっと可笑しかった。

一度、マギーさんと福田雄一さんのユニット「U-1グランプリ」の公演で二年前に再結成しましたが、今回は完全にジョビジョバというユニットとしての再結成。非常に嬉しい限りです。

メンバーのうち、お二人は芸能界を引退していて、全身タイツでお馴染み木下明水さんは地元でお坊さん、ボケ担当の石倉力さんはゲーム業界で働くサラリーマンということもあって、再結成するけれどマイペースで、という趣旨ではありますが。

「ロクタロー」とか見ていましたし、当時は池袋の東京芸術劇場で公演をしたときに何度か見に行きました。本当に笑えます。あとは映画「スペーストラベラーズ」の元ネタになった「ジョビジョバ危機一髪」っていうのもあります。本広監督がこの当時は良く関わってました。本広さんは本当によく見つけてきますねえ、ヨーロッパ企画といい。

いまや売れっ子俳優でもあり、脚本家でもあるおっさんの方のマギー、大河ドラマ俳優の長谷川朝晴、乃木坂ファンはコントでおなじみ六角慎司、2時間ドラマの常連らしい坂田聡と上述の二名を加えた六名でのコントを見ることができて、懐かしさやバカバカしさやら、時間を忘れて楽しむことができました。

このユニットの魅力は「学生時代の感覚で作るくだらないノリをいかにきちんとコメディに作り上げるか?」みたいな部分だと思っています。

YouTubeに今でも動画はいくつか上がっていますが、例えばロクタローでもおなじみの「ミッキーさん」というボクシングのセコンドの逆などただのダジャレ。でもあのダジャレの意外性と、マギーの台本の面白さは流石だなと。漫才とかと違ってオチに向かって筋を進めると言うよりは、ところどころに逆を入れつつ、話が流れていく感、ドリフのコントに近いかなと。

今回の公演では、山寺宏一さんのモノマネをするコントが一番笑いました。あとは石倉さんの天然ぶりが、本当にそのままだったのが嬉しい。

コントの解説ほど野暮なことはないなと思うので、ここに記す必要はないと思いますが、いずれにせよこの六人が揃って楽しませてくれたという事実で、二時間過ぎたことが嬉しいです。

客層もメンバーそのまま年齢重ねていましたw

池袋で公演を見たときは若い女性中心でしたが(アイドル並の人気でしたから)、今回の観客もそのままの女性層が来ていたかなと。まあ、自分もおっさんなので、本当にそのままという感じです。マギーも笑いながらおっさんのコントと言っていましたけど。そんなおっさんが「コーンを吐きながらコントをやりたい」とか言えるノリは嫌いではないです。ちなみに提案したのは大河ドラマ俳優ですがw

マギーはやはりこういうスピード感のある台本というか構成のほうがうまいなあと、改めて実感しました。連続ドラマの脚本を何回か書いていて自分もその作品を見ましたが、どうにもメリハリが弱いというか、、、リズムが悪いなあと思うことが多かったので。

本当に見ることができてよかったです。

 

別件でまた別の機会に書くかわかりませんが、、、

今回はチケット入手にめちゃくちゃ苦戦して、前売り系はすべて全滅でした。本当に運がよく「ぴあ」のリセールで入手できました。しかもステージ正面最前列。いや、本当にありがたかったです。

昨今、チケット転売が騒がれていて、SNSでのいろいろな話題もあります。自分もツイをしたら、まあ面倒なこともあるんですけどね。でもこのリセールは積極的に扱ってほしいなあと。公演によって扱いの有る無しとかやめてほしいのですけどね。興行主、販売側としては、リセール増加は売り切りに影響が出るので、意図的に制限をかけているのでしょうが。

まあ、この話は主題ではないので。

 

次回の公演あるといいなあと思いつつ、気長に待ちたいと思います。

アイドルと舞台とか徒然と、、

先に書いておきますが、なんかこれっていう結論めいた文章ではないので。

長いので一応たたみます。気が向いたら続けて読んでみてください。

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NAPPOS PRODUCE「スキップ」 2017.04.29(土)ソワレ

napposunited.com

池袋サンシャイン劇場、何度も足を運んでいる劇場ですが、今回はキャラメルボックス成井豊さんの脚本・演出、主演は元タカラヅカ霧矢大夢さん、元乃木坂46深川麻衣さんということで、見に行きました。個人的には深川さんが乃木坂46を卒業後、女優に転身して、映像の仕事はありましたが、今回が初の舞台主演ということもあって、見に行きました。

すでに千秋楽も終わっているので、ネタばれ含めて気にせず書きます。ご了承ください。

1.「スキップ」という作品

原作が北村薫さんなので、有名な作品ですし、成井さんは13年前にも舞台化しているので、ファンも多いと思います。17歳の真理子が突然42歳の真理子の身体に記憶が移ってしまう。その17歳の心理のまま、42歳の真理子としての日常を過ごすことで起こる日常と、真理子自身の変化、、、結末に関しては受け止め方はいろいろで、あの終わり方をどう思うかは意見があるんだなというのは、小説の感想にも良くでています。

個人的には、最後のフォークダンスでの17歳への決別と、そのあとのハイキングという部分が非常にこの北村薫さんらしい描き方だなと思っています。「時と人」三部作はどれも読後感含めて、気持ちが前向きというか、そういう心地よさを感じさせてくれるところが良いですね。

2.深川さんが出演すること

最初に選ぶ作品って、意外と難しい。深川さんの場合、知名度はそれなりにある。だが、舞台経験は「プリンシパル」以外は無いに等しい。演技の経験自体もそう多くはない。同時に乃木坂46時代からの「聖母」というニックネームにもあるような本人イメージもある。

そういうことをあわせて考えたときに、彼女のイメージという点では良い作品を選んだなと。年齢設定云々は別として、17歳の真理子が42歳の真理子としての生活にどう向き合って、成長し生きていくか?という部分は、深川さん自身の今の環境にも似通った部分は少なからずあるのかもしれない。そういう成長過程を深川さん自身に重ねると同時に、北村薫さんの作品、成井豊さんの脚本にある、いろいろな言葉のきれいな部分が、深川さんのイメージにも重なって良い印象を残しているなと思います。

作品全体を通じて、人間の本質的な悪意だったり(自分はこういうものをバシバシ描く作品が大好きなんですけどねw)とかいう部分はなくて、人の心の持つ優しさ、寛容、協調、前向きさみたいな部分がまずあっての作品だし、そういうものが根底で良いなと思います。

人を描くには、汚さが必要な時もあるけど、それだけが人ではないと思うので。

そういう作品が深川さんの初舞台作品だったのは、非常に幸運でもあるし、そういうキャスティングをした深川さんの事務所の方々は、いい仕事をえらびましたね。

3.作品の感想

原作のボリュームを考えると、二時間五分弱は結構密に詰まった感じ。

42歳になった自分の戸惑い以上に、真理子の子供(美也子)夫(桜木)の描き方がなかなか難しいだろうなあと。美也子役の木村玲衣さんは非常にうまかった。(自分がよく知っている某高校出身というのもうれしい話)木村さんの発声と動きの大きさ、メリハリはもちろんのこと、母が17歳の記憶を持って、自分を育ててきた記憶を欠落させているという状況を受け入れて、特に友達のような歩み方というか距離間を感じさせる演技は良かったなあと思います。

これは夫役の岡田達也さんにも言えることですが、まあ岡田さんはねえ、、、今更自分が評するのもおかしいくらいです。「嫌われ松子の一生」でも巧かったですし、声が非常に若々しい感じを出されるので、今回のような学生服(笑)もいけますよね。

他の役者さんも基本、キャラメルボックスの若い方が多かったと思いますが、のびのびと演じていました。その中で、粟根まことさん、いい味を出しているわけです。さすがな方ですよ。

やや急ぎ足な感じは残りますが、学校の先生として過ごす17歳の真理子が描かれるようになってからは、そして前向きに進んでいく姿勢が強く意識されてからは、観客の印象に残りやすい部分は増えていたと思います。緞帳での告白、フォークダンスでのシーンで17歳との決別というか、心の成長をきちんと見せて、最後のハイキングの下りで42歳の自分に、妻としての自分に向き合おうとする意思を見せて終わる、、、あのあたりは霧矢さんが非常にうまかった。細かい所作も含めて、女性の気持ちの揺れや意思の部分をきちんと感じさせていたと思います。かなり難しい役どころで、17歳の心理をいせなくてはいけないから、それを深川さんとも感情表現を合わせなくてはいけないので、ここは霧矢さんのうまさが感じられました。

4.深川さんの演技

まあ、ツイでいちばんここが微妙な受け止められ方でしたが(笑)

結局、見る側のスタンス次第ではあります。深川さんが卒業後に素敵な作品に出たこと自体を喜ぶ、、、おそらく満点に近い内容ではないかと。いい作品だったと思います。深川さんのイメージにも重なった世界観でしたから。

乃木坂46時代からのファンの方々の感想が、良くツイでも流れてきましたが、まあ殆んどというか、ほぼ全員こういう内容でした。みんな、頑張っている深川さんを見ることができて良かったと思うし、自分もそこには異論はなく、いい作品に出合えて、主演できたことは大きな財産だなと。成井さんの演出を経験できたことも大きなプラスだと思います。

自分はツイの中では技術的な指摘を二つしています。その上で、成井さんや岡田さんが成長しているというコメントを出している部分は、とりあえず置いておいて、自分が見た公演での感想から言えば、努力賞ではあるけど、舞台役者の技術としては残念な部分があるという感想でした。

一つは声。これは大きく出るようになったという成井さんのブログにもありましたが、まず声量は大変だったろうなあというのが一つ。あとは発声の仕方ができていないので、ステージ上で声が通りにくい(聞こえないとは違います)、後方まで声を届けるために「咽喉」から声を大きく出すので、結果セリフの抑揚があまり出ないままセリフを語る場面が多かったことです。この抑揚の無さが一番残念だったところかな。

あとは所作、これは若干、動きが小さい。腕の動きひとつとってももう少し大きく見せた方が、、、と感じる場面がありました。ただこれは演出上なのかな?という気もしています。さすがに成井さん、気がついて修正すると思うので。美也子さんの動きの切れがすごく良かったので、そこと比較してしている部分はあるかも。

深川さんは女優として進むなら「映像向き」だなと思っているのは、こういうところかなと。同じことは以前、伊藤万理華さんでも思いました。踊りはキレがあり非常にうまいのですが、「墓場」でもそうでしたけど、発声と抑揚の部分はクリアできていないので。

深川さんの発声は、もちろん今後の練習というか、経験で変わることもあるでしょうから、成長という部分を大きく見てあげることも必要だとは思います。あとは42歳の真理子が持つ苦悩というか、葛藤の場面は霧矢さんにゆだねられる部分が多かったと思うので、こういう心理描写の部分の経験も今後積んでいかないと台詞と合わせて、演技の幅が狭いという評価で終わってしまいます。そこは次にどういう仕事が決まるかでしょう。

基本、努力賞はプロの仕事にいらないと思うし、その公演一回がその時にいた観客の評価のすべてだと思うので、自分は今回の深川さんの演技力については、及第点は上げにくいと思います。頑張りを認めた上で、舞台という一つの作品の完成を考えると、残念だなと。四週間の稽古では限界はあったかも。

ただ、公演中に成長もあるでしょう、本人も他の役者さんと比べて自分がどうなのか?はさすがに気がつくと思います。もしまた舞台女優としてステージに上がりたいと思うなら、どう変えればいいのか?を向き合って努力してもらえればいいのかなと。というか、それしかない。

そういう評価も含めて、舞台を「楽しむ」ことができました。見ることができて良かったです。

同じ乃木坂関連でも「犬夜叉」については書いていませんが、、、これは若月さんを観に行ったということ以外は、感想をまとめようがないので(笑)